「疫病2020」を読み終えました。最近飛蚊症と老眼が進み、文字を読むのがおっくうになっていて本を読まなくなっていたのですが、このところの情勢でそうとも言っておれず、何冊かの本を傍らに積んでいます。その一冊を読み終えることができたのです。
今回のコロナ禍での政府・行政・政治家の行動に大きな不満を持っていたのですが、この本の著者は同じ視点で、より具体的にその状況を著しています。
この機会に私の心配・不満を羅列してみると・・・
・政府・官僚の動きが見えない。→情報の発信が足りない。→自信を持って発表できる内容がない?国民に知らせる必要などないと思っている?
・政府・官僚の動きが遅い。意思決定に時間がかかるシステムになっている?
・教育はこれで良いのか?→閣僚・官僚など、国難に対処する立場の人たちは学歴ピカピカの人たちです。それなのに何で失敗ばかりしたのでしょうか。学校での成績はほとんど理解力や記憶力で評価されます。その結果、今までのことを参考にして物事を考えるのが得意な人が優秀な人として役人としても採用されます。でも、そういう人はおそらく先例主義です。法治国家である我が国では今ある法律の範囲内で物事を考えることは良いことです。しかし、100年ぶりの国難に対しては、状況を判断して0から対策を考えることが必要です。結構そんな能力が高くないのかも知れません。

この本で著者は、「この教訓を生かせなければ、日本は国家として終わります」と言っています。全く同感です。これは単に防疫に関して言っているのではありません。全てにです。安全保障・外交・経済等々全てに迅速な政策実現が必要です。
それに、何より大切はのは危機感を持ったインテリジェンスです。武漢で何か起こっていると、いち早く情報収集しそれについていろいろなケースをあらかじめ考え準備する。尖閣問題も、香港問題も、半島の問題も・・・
これを機会に日本が生まれ変わることを期待します。