美し松でスキー三昧

退職後、スキー三昧の生活をしようと長野県美し松のログハウスを購入。 さあ!これからどんな生活が始まるのでしょうか

科学技術

流体力学

昨日大阪北摂では4時過ぎから雨が降りました。今は明確に禁止されていることですが、仕方がないので折り畳み傘を差して自転車に乗りました。
これは以前から思っていることですが、傘を差して自転車に乗ると前からの風を受けて傘が後ろにもっていかれるように思います(下図A)が、実際はあまりそのような力は感じません。
観察すると、それほど丈夫でない折り畳み傘の場合、風の中で傘が少し前に傾いています。そこを空気が流れると、傘が飛行機の翼のような力を受け、下図Bのように斜め前上に揚力が生じ、傘が上に引っ張られるような力を受けるとともに、前へも引っ張られるのだと思います。危険で人に勧められる実験ではありませんが、とても面白い現象です。
傘

本当なら風洞できちんとした実験をして論文にしたいところなのですが・・・
寺田寅彦先生には夏目漱石の「落ちざまにあぶを伏せたる椿つばきかな」という句から、椿の花の落ち方を研究したという話がありますが、どちらも産業には直接生かすことのできない研究ですが、科学的好奇心による研究も大切にしたいものです。

それでも内燃機関が・・・

ヨーロッパに続いて中国も、ガソリンやディーゼルエンジンを用いた自動車を将来禁止することを発表したとのことです。おそらく地球温暖化や大気汚染の軽減というECOが目的というより、世界の風向きを見て、「今がチャンス!!中国国内の電気自動車技術を高め次世代の自動車産業で存在感を占めよう」とする布石でしょう。 当然、日本もそういう状況を踏まえて技術の方向を定めなくてはいけません。
そりゃあ、モーターを自動車の動力源とすることができればいろいろと都合のいいことがあります。低回転から高回転まで力を出し変速装置が必要ないと言われますし、気化器やその他石油燃料を燃焼させるための装置、さらにマフラーなど排気装置も必要ありません。素晴らしいことです。

でも・・・、面白くないなぁ。
自動車エンジンに限らず、熱機関の仕組みを見れば先達がいかに考え、いかに苦労して、工夫を繰り返してここまで来たのかがよくわかります。そんな技術が必要なくなってしまうのです。技術は進歩するほどシンプルになるというのは世の常です。でもそのゴテゴテとした工夫の跡が人間を感じさせるのです。蒸気機関車が今でも人気があるのはそんなことも一因でしょう。 私はワットの蒸気機関の前のニューコメンの動力機関の工夫が好きで何とか再現できないかと思っています。何十年か後、内燃機関の技術はこれらの技術のように歴史の中でだけ扱われるのでしょうか。
そういえば音響や映像の世界でアナログからデジタルへの変化がありました。空気や光の振動を電気の信号に変え、それをさらに数値に変えて記録したり伝えたりするのがデジタルです。そのために微妙な機器やその調整が必要なくなりました。その結果、動画撮影の機器はとんでもないくらい小型で安価になりました。小型のドローンにカメラを載せるなんてひと昔前には考えられないことでした。
アナログの時代は音楽を聴くにも、回転速度の変化が少ないターンテーブルと、レコードの凸凹を精密にトレースするカートリッジと、溝に刻まれた凹凸を忠実に電気信号に変えるレコード針など、面倒ないろいろな装置が必要でした。その面倒な装置を作るのをつきつめてきたのが日本の音響メーカーでした。(もちろんヨーロッパやアメリカの先輩メーカーに追いつけ追い越せで)それらの技術はデジタルへの変化でリセットされ、歴史のある所もないところも同じスタートラインに立ったのです。
自動車の世界もEVへの変化では世界中どこも同じスタートラインに立ったということでしょう。これからの競争がし烈です。でも、古い発動機を整備して動かすことを楽しんでいる人が現在もいます。将来ガソリンやディーゼルエンジンの自動車を確保して、時々ひっそりと走らせる趣味を持つ人も出てくるんでしょうね。そして「マニュアルミッションの操作がたまらない」などとマニアが言うのでしょうね。
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