やることが多くて間が開いてしまいました。
これを読んでおられる方で「回旋」について触れないのを不思議に思っておられる方がいらっしゃるかも知れません。
実は私は回旋というのがよく分からないのです。私は言葉をその通り受け止めます。それで行くと回旋というのはドライバーでねじを回すのと同じ動きでしょう。私は身体を軸にスキーを竹とんぼのように回すことを想像しています。でもあんな長いものをしかもエッジが噛んでおれば身体でスキーを回そうとしても何も起こりません。ただ、小回りへの指導で行う横滑りからの展開(横滑り→回旋→横滑り→回旋)は確かに回旋です。でも、実際の小回りではどれほど役に立っているのでしょうか。(コブ斜面などで素早くスキーの方向を変えるときには必須かも知れません。
見方を変えるとこのテーマの(5)で示した、片スキーでスキーを押す方向を確かめる練習での足の動きを回旋という人がいます。押す方向を連続的に変える足の動きは回旋運動なのかも知れません。そうなら私も滑りの中で回旋運動をしています。でも意識の中ではスキーを押す方向を連続的に変えているだけです。このように昔から私は「回旋」に苦しんでおります。

さて、今までスキッド系の滑りを見てきましたが、スキッドさせるスキーは下等なものという意識を持つ人があると思いますが、決してそうではないというのが今の私の考えです。以前は角を立てて滑ることばかり練習してきましたが、今、(6)で書いたように谷回りでスキーを外に押しずらすことを集中的に練習してから、確実に滑りがよくなったと自己評価しています。以前、谷回りで何もできなかったのに、今は雪へのはたらきかけができているからです。そして実はスキッドで行っている谷回りの操作はカービング(狭い意味の)でも同じです。ただ、エッジの立て方が違うだけです。その辺はこの次に・・・