前回は迎え角のことでした。
今回はそれを少し進めます。
自転3
図で、スキーがFの方向に重力で滑る力を受けています。その力はFsとFfに分解でき、Ffは雪面からの抵抗がほとんど働きません。Fsに対してはDという抵抗が発生します。Dはスキーの先からテールまで働いた力の合力で、長いスキーの前部にかかるDfは短いテール部分の受けるDrより大きい力です。そうするとシーソーのように回転モーメント(M)が働きます。この回転力によりスキーは自転します。(当然のことながら、DfとDrはスキーの踏み方で、さらに、回転力Mは、スキーヤーの回旋操作により変わってきます)
また、角付けの操作等でDを大きくすると、図で上方向の力を受け進路は左方向に変わっていきます。
このように自転と進行方向の変化がマッチしてズレを伴ったターンが成立します。